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プラウドタワー東雲のロビー

by ふじふじ太

東雲キャナルコートの一角にあるノッポタワー、それがプラウドタワー東雲。

震災後にはじめて売り出された湾岸タワーとあって、売主の野村不動産の力の入れようは凄いものがあった。このマンションの売れ行きによって、今後の湾岸タワーの成否が決まるとあって、他デベロッパーも応援モードだったと聞く。

震災は、日本人の価値観をかなり変えてしまった。

それまでホテルライクが持てはやされたタワーマンションは、このマンション以降、急に「住民の絆」を強調してくる。

その象徴がこのロビーだ。

豪華なエントランスをくぐると、温かみのある木製ベンチが目に付く。普通だったらここに大きなオブジェやエスカレーターを配置する場所だ。でもこのタワーはあえて、ベンチを配置した。なぜか。

それが住民の絆の象徴だからだ。ちょっとした待ち合わせのとき、ここでくつろいで欲しい、そう野村不動産は考えた。

高層階に作っても良いはずの、カフェコーナーも、このロビーと地続きになっている。

だから、このマンションは、ロビーでも話し声が絶えない。アットホームさをデザインで誘導した企画の勝利だと思う。

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